夢か?

フェリー二の映画で、大女が洗濯したり海辺をさまよったりするシーンを見るといつも思い出すことがあります。

それはうまれて二度目の韓国での出来事。

母方の祖母の還暦祝いをするというので、大邱テグのアパートからタクシーに分乗(私の膝の上にはヨーダ似の曾祖母ハンメが乗り込んだ)して、郊外の、どこか知らない料理屋さんについた。

はじめて顔を見る親戚のおばさんアジュマ)たちのあまりにあざやかなチョゴリ姿にまず圧倒され、ボーっとなる。

ごちそうが運ばれてしばらくたったころ、出席者の一人がたちあがり,チャンゴを叩いて歌い、踊り出した。あとで聞いたところでは彼女はこういう席に呼ばれる芸人さんだったようだ。彼女の歌は、アーリアリラン、スーリスーリランというところ以外は聞き取れなかった。それが節回しを変えてえんえんと続く。そのうち周囲の人もみな立ち上がり、踊りだした。主役の祖母はすでに泥酔していて別世界の住人となっており、何を言われても、笑いながら「だいじょうぶ、だいじょうぶ、」というばかり。

頭の中がギュワギュワいってるところに、親戚のお姉さんオンニが、外に出て遊ぼうといって連れ出してくれた。

建物のすぐそばの空き地には、かなり年季の入った飛行塔*1と観覧車があった。

飛行塔には乗り場というのはとくになく、安全そうなときに自分で走り寄って乗らなければならない。

古いのにかなりの高速回転で、いつ振り落とされるかというスリル満点であった。降りるときももちろん覚悟をきめて飛び降りなければならなかった。

次に観覧車に乗り、上がっていく途中で下を眺めたら操作室のなかが見えた。彼はラーメンを食べながら操作していた。

麺が延びるから仕方ないのかもしれないが、そんなに忙しいわけでもないんだから、とまってるときに食べればいいのに・・・と思った。

そうこうして部屋に戻ると、ようやく宴会は終わりかけていて、帰りもタクシーに分乗、こんどは祖母の妹(グレース・ジョーンズ似)が膝の上に乗ってきた。

*1:いま調べて名前を知った