わからないことがおおすぎて

数日前。なにも食べずに寝ていたが、夜中になってちょっと食べられそうな感じになってきた。
それでムックリ起きだして台所にゆき、パンをかじった。かじりつつテーブルの上におかれた新聞(二つ折りのまま)の記事を読み出したが、一、二行読んだ時点でもう、あれ?どういうこと?よくわからない。

*1
心理学者、内藤誼人さんが著書で、「人は暗示で9割動く」と指摘しています。現憲法も「日本人らしさを捨てさせ、日本を弱くする」という占領軍の暗示通り、思惑通りに機能していると痛感します。


わからないままなのはいやなのでさらに読み進む。一、二行目で発生した謎は解けないまま、さらにわからないことが増えていく。

5歳の時に見た、空襲で焼け野原になった大阪の惨状を鮮明に覚えています。現憲法は非戦を誓うものになっており、これを受け入れた状況も理解できます。しかし、冷静にみれば、前文の「諸外国の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」という文言はひどい。中国や北朝鮮などのミサイルは日本に向いています。さらに、世界各地の紛争の現実を思えば、この文言の空々しさがわかります。占領軍による「おしおき」ですね。実際、憲法の改正手続きを定めた96条をみると、改正は不可能に近いものです。
 この非現実性だけでなく、現憲法は「平等」「人権」「国民主権」への信仰を生んでいます。その結果、「平等」「人権」「国民主権」が日本らしさを損ない、日本を弱くするものだと気づいている人は多くはありません。

・・・・・ふんふんふん?

とくにわからないのがこの部分で、


国民主権」で国の借金は膨れ上がり、「人権」で道徳が崩壊し、「平等」で若者は努力しなくなりました。

ナンデスカコノ論理ハ。*2空腹で弱った心を湿ったタオルのように、カバンに入れっ放しの漬物の香りのように、やさしく逆撫でしてくれます。

「○○の定義を教えてください!」合戦をする気はないけれど、あまりにも解釈が偏りすぎているような。
少なくとも、たとえば日本らしさってのはいつごろの日本を基準にしてのことなのか教えてほしい。
それとも、これを読んでピンとこないようでは恥ずかしい。こんなことまでいちいち説明しなければわからないのか?ってなもんなんだろうか。(この辺で「空気」って言葉を思い出してちょっとビクつきそうになる)
もしかして行間にすごく薄い色*3か小さい文字で、手がかりになるようなことが何か書いてあるのかと思って目を凝らしたが、なにも見つからなかった。



(後半は両院制についての疑問、道州制の提言など、そこらへんは割愛する。)

さらに悲しくなるのが、この方の経歴。

1940年生まれ。清風学園専務理事などの後、清風明育社理事長。元青年会議所理事長。真言宗・光平寺住職も兼務。


経歴から見て、若者に接する機会が少ないはずなくて、また、宗教者でもある人が
「努力しなくなりました」って言い切っちゃうのは非常にむなしいというか、なんというか、どこを見てきたの?というか・・・・。

としばらくゴチャゴチャ考え、気がついたら手の中のパンがグズグズになっていた。

*1:以下引用元は6月13日毎日新聞夕刊 シリーズ 語る テーマ・憲法/3  関西経済同友会常任理事 平岡龍人さん 大阪版(のみの記事かどうかは不明) 

*2:風が吹けば桶屋が儲かる」?

*3:←こするとバナナのにおいがするよ!