永遠の楽園

家に帰るとテーブルの上に見覚えのある冊子がおいてあった。



ものみの塔



あーなつかしい。信者だったわけではないが、母が知人にちょっとしたプレゼントをしたらそのおかえしに、と一年ほど送られてきたころがあった。その頃冊子は主にトイレに置かれていて、怖いものみたさという感じでたまに読んだりしていたが、それによって信仰心がめばえるというようなこともなかった。
思いがけない再会に少々興奮しつつページをめくってみる。あーかわらないなあ。前に読んでたころも思ったことなんだけど、ここに出てくる天国のイメージイラストがものすごく怖い!白人の男女がにこやかに微笑み、周囲は美しい緑にあふれ、テーブルの上には様々な果実、近くに見える丘には羊や、ウサギなどのかわいらしい動物たち・・・
という光景なんですが、見れば見るほどなんとも息苦しくなってくるのはなぜなのでしょう。