いまどきの老人

今日、家に帰ると出迎えた母が「おばあちゃんまだ帰ってこーへんねん。」と心配そうに言った。毎週金曜日は民団がやっているディケアセンターでの昼食会に参加しているのだけど、いつも二時くらいには戻ってくるはずが、五時をすぎてもまだ戻ってこないという。
「まさか、また○山さん(幼なじみ。この食事会で六十年ぶりに再会した)とどっか飲みに行ってるんちゃう?」と言ったら、「いや、○山さんに聞いたら知らんって言ってた。」とのこと。

まあ、事故とかにあってないといいけどなぁと思いつつ、連絡もつかないので仕方なく二人でブリの照り焼きとアサリの味噌汁に煮物といった地味な夕食をとっていたら、八時すぎになって祖母が帰ってきた。

聞くと、昼食会で知り合った女の人(age:85)と意気投合し、カラオケのできる喫茶店兼スナックみたいな店に行くことになり、途中でその人の知り合いも合流し、合計330歳くらいの四人組でずっと歌って踊って、四方山話に花を咲かせていたらしい。で、ベロベロによっぱらって帰ってきた。なんか食べた?ときくと「焼きソバ」という。薄暗い、換気の悪い店内を大正生まれの四人が五時間占拠・・・*1というのを想像するとなんとも凄まじく、まったくいまどきの老人は・・・とつぶやかずにはおれません。

おばあちゃん、事故にだけは気をつけてね!あと電話しようね!ってここで書いても伝わらないわけですけど・・・

あ、それとおまけ。
この店、5時間飲んで歌ってのお勘定が、割り勘で2,000円しなかったらしい。

*1:ちなみに、その間、たまにお爺さんが独りでフラッときて歌って帰ったりするくらいで他の客はほとんど来なかったらしい。