パンツ2(ちょっといい話)

比較的空いた午前中の電車に乗っていたら二人の男性が乗り込んできて隣に座った。
ともにヒップホップ系の格好でうち一人はこの暑いのにポッテリしたスウェットのパンツを膝まで下げてはいており、内心うわ、暑くるしー、と思っていた。
次の駅でその電車は時間調整のためしばらく停車し、ほとんどの乗客は向かいのホームに停車中の区間快速に乗り換えていった。私は次の駅で降りるので、まあいいか、と思いそのまますわっていた。車内に私とその男性二人しかいなくなった。そのとき、スウェット男が口を開き、こらえられなくなったように、「このパンツ、超暑いっす!」と言った。