まさかあそこで会うとは

小学高学年のころ、これからは英語くらい・・・というよくわからない親の意見のもと、英会話教室に通うことになりました。でもまだ小学生だし、ということで行くのは遠い本校じゃなくて歩いていける距離にあるこじんまりした教室になりました。最初は同い年の女の子と2人だけだったのが、学年が上がるときにその子が辞め、先生も産休に入るとかで、少しだけ離れた教室に移りました。そっちのほうは8人くらいいたんだけどみんな年上で、男子ばかりでした。他生徒の塾の時間との絡みで開始時刻が以前より3時間も遅くなるし、以前の先生とは教え方がだいぶ違い、やりにくくて最初は気が乗らなかったのですが、みんなより年下ということもあってか*1?、教室が終わったあとの帰りなどみんなが遠回りして家の前まで送ってくれるという、今思えばなんですか?これは。ハーレムですか?  まぁとにかくみんなやさしくて、そのなかの一人、ちょっとかわいい顔をしてお茶目な男の子を私は気に入っていたのですが、その子は私とほかの男子をしきりにひっつけようとするのでした。

さらに時間がたって、彼らは中学生になり、そうなると教材も変わり別のクラスになるので、私はひとりぼっちになってしまいました。

その年の秋ごろ、運動会の日、自転車に乗って帰ってくる途中のことです。近くにある駄菓子屋兼ゲームセンターみたいなところを通りかかったとき、どこかで見た顔が目に入りました。それは英会話教室にいた、お茶目でかわいい顔の彼でした。
彼は道端に立ち、フーセンガムをふくらませつつ、こちらを見ていました。
そのとき私は小学生らしく体操服にブルマを身につけておったのですが、実は私の体操服(のTシャツ)の汚さには以前から定評がありまして、工作の時間、ハサミで紙を切るはずが間違って一緒に切った跡や、有刺鉄線によじ登ってひっかけた穴、マジックを持ったら手が滑って書かれた謎のメッセージやらが多数。もちろん運動会の後なので泥もついておりました。

ちょっと大人になった彼におお、と思って手を振ったら、次の瞬間、彼はこちらを指差し、爆笑したのでした*2。ああ・・・よりによってこの姿を見られてしまった・・・もう完全に終わりだわ。私はイロモノだわ・・・と憂鬱になりながらも「なにがおかしいん!」と笑顔でいい返し、また手を振って、自転車をこぎ、その場を去りました。

私はみんなとは違う小学校で、教室に行くときはほとんど私服、たまに時間がないときは制服で行きましたが、そういう格好をしていると一見お嬢さんに見えなくもない、というか、そういう感じでしたので、体操服に象徴される真実の姿を知られることはなかったわけですな。

ああ、もしもあのとき彼がたとえば「ギャップに惚れ直したよ」なんて言ってくれたらあるいは救われたかもしれないのですが、そんなこという中学生はやはりどうかしていると思うので、仕方ありません・・・。

*1:あと、帰りがかなり遅くなるので

*2:「なんやその服!」と言ってたような