上に行くほど真っ白け
家に帰ったらテーブルの上にDVDがおいてあった。
私「これなに?」
母「Iさんが貸してくれた(布教)」
とのこと。
母は早く観て返してしまいたいらしい。早速見てみる。
そのDVDとは
製作総指揮・大川隆法総裁であるところの、「永遠の法〜エル・カンターレの世界観」であります。
ちゃんと東映系で劇場公開された映画なので、オープニングでは岩に砕ける波とともに東映のマークがあらわれます。
この作品は、観る側の批判的な視線というものをあまり意識せずに作られて(いるように思える)いて、こちらの戸惑いをよそに話は核心に向かってドンドン進みます。
だからエジソンの霊に託された霊界通信機もあっというまに完成します。(こんなところで時間とってたら二時間で真理に到達できないから!)
女性キャラクターがいかにもしずかちゃんタイプ*1だったり、お調子者のラテンアメリカ系青年とか、出てくる人物すべてがステレオタイプで描かれます。ここではそんなことは枝葉末節、重要ではないのでしょう。
これは辻説法を聞くような気持ちで見るものなのだろう。あまりいろいろ考えないようにしようと思うが、どうしても考えてしまう。三日くらい寝ないでいるとか、お互いの悩みを打ち明けあい、大勢で泣いた後であるとか、そういう状態でないとすんなり咀嚼するのは難しそうであります。
舞台が霊界に移動してからは、伝記でおなじみの有名人ほぼ総出演で、あ、ということは、次はナイチンゲール?あ、出た!とか、きっとこの奥にアインシュタインがいるはず!と思ったらやっぱりいた!とか、クイズみたいな見方をしてしまいました*2。
ちなみに、地獄の案内人はニーチェだったりします。
話が進み、より高次の世界へ上っていくにつれ、幸福の象徴である光がどんどん増していって、
最後のほうはまぶしくてもうなにがなんだかわかりません(半分寝ていたせいではないはず)。
はじめに出るテロップ「部屋を明るくして〜」は、ただの脅しではなかったのですね。
追記:感想になってなかったので少しだけ。
有名人が次々現れるので、顔見世興行的な楽しさはありました。
だけど、現世での成功や評価が霊界でのポジションにつながるという考えにはついていけないし、ついていきたくありません。