ハイオオカミから連鎖的に思い出された話

子供のころ住んでいた家の近くによくローセキなどを買いに行くパン屋さんがあって、
その前には二種類のガチャガチャが設置されていました。
そのうちひとつは二十円、だけど取り出し口から十円がもれなくキャッシュバックされる(仕様?)ので十円、こちらはほとんどアタリ*1の出ない、ほとんどなんかわけのわからん消しゴムで占められた「ハズレ」とみなされていました。
で、もう一個のは一回五十円の高嶺の花、さすがにハズレはほとんどなかったように思います。しかもその商品というのがすごい。水の中にいれておくと3000倍に膨れてしまうというよくわからん人形(とりあえずお風呂のなかに沈めましたが、浴槽がパンパンになったらどないしようと心配した)とか、部屋の中に居ながら、一年中樹氷を見ることができるキット、などなど次々投入される商品に夢をふくらまされ続けておりました。
しかし一番センセーショナルだったのはなんといってもお札が印刷できてしまう!機械です。それが登場した日、登校時に見てしまった私の頭のなかはその機械のことでいっぱいになってしまいました。たった50円で・・・刷り放題!?そんなことがあっていいものか!世界征服も夢じゃないかも!とか妄想し、しかしこれは恐ろしい商品であるような気もしてなかなか手がだせずにいました。
だけどあまり日がたつとまた新しい商品に入れ替わってしまう。そんな葛藤のなかある日意を決して買いに行きました。で、小走りで家に帰り、息をはずませながら開封すると、中にはプラスチックの枠みたいのが入れられておりました。んで、やってみたんだけどうまくいかない!んーー!こんどはできたけどあきらかにサイズちいさいし!しかも子供銀行とか書いてあるし!

というようなお話でした。

*1:スーパーボール