油猫

晩御飯はお好み焼きだった。
調味料を片付けようと、マヨネーズ、ケチャップとともに油の容器を持ったら、蓋がきちんと閉まっていなかったらしくホットカーペットの上にドボドボこぼしてしまった。
んで、あわてて新聞紙*1を敷いたりしてできるだけのことはやったが、すでにどうしょうもなく染み込んでしまった。
まあ、今シーズン限りでカバーを捨てるつもりだったから、いいか・・・と思いながら後ろを見たら、全身が濡れ濡れになった猫がいた。

ノミの駆除剤を塗ったあとなんかも、ほっとくと体をなめてカビカビにしちゃうから、そんな感じで、ちょっと油がかかったんだろうな。気持ちわるかっただろうな。と思った。

んで抱き上げてみたら水とはあきらかに違うギラっとした光沢とヌラヌラの感触・・・・

お風呂にいれようという提案は家族に却下され、しかたなくタオル、ティッシュで体をこすり、ふきまくった。拭いても拭いても油がにじみ出てくるので、安い油とり紙を持ち出してきて、拭いた。とくにたくさんかかったらしい背中や、尻尾を拭くと油とり紙の裏にまでベターっと油がにじんでくる。50枚くらいを使い切った。んで手がテカテカになった。

その間猫は鳴きっぱなし。最後のほうはグッタリしてた。ごめん・・・

重油まみれの水鳥を洗う人の苦労がすこしだけわかった気がする。

*1:貧乏臭い